国際福祉機器展(H.C.R.) ライトタッチ手すり

国際福祉機器展(H.C.R.)で印象に残った製品の中から、今回は「賃貸住宅でも設置できる手すり」をご紹介します。

写真の『ライトタッチ手すり』は、壁を大きく傷つけずに取り付けられるという点が大きな特徴で、自宅の安全性を高めたいけれど賃貸だから工事ができないという方にもぴったりの製品でした。

展示企業 ― LABRICOを手がける平安伸銅工業

このライトタッチ手すりを展示していたのは、LABRICO(ラブリコ)というブランドでも知られる平安伸銅工業株式会社。賃貸住宅でも使えるDIY収納やパーテーション製品で人気の企業です。

こちらの手すりですが、賃貸住宅でも大きな穴を開けることなく壁に取り付けできる細いピンを使用するそうです。同様のピンを私も実際に使用していますが、細いピンをうまく壁に刺すことで、外した後に小さな跡しか残らず、退去時に現場復帰をしやすいものとなっています。

実際私も賃貸居住の経験がありますが、管理会社が使用を推奨してくれたピンと同じものでした。(管理会社によって異なる場合があるので、お住まいごとにご確認ください。

実際に手をかけて体重をかけてみたのですが、細いピンだけで止まっているとは思えないほど安定感がありました。丸い棒状ではないので「握る」というよりは「体を支える」という使い方ですが、体重をかけられるので転倒防止に非常に役に立つと思いました。

サイズも写真のように長いものから短いものまで様々なものがありました。ラインナップは20cm、60cm、90cmという三種類とのこと。廊下のような距離があるところだけでなく、お風呂場やトイレなどのちょっとした狭いところにも簡単に取り付けができますね。

そして何より、このような補助器具は要介護の方だけのものではなく、日常生活を送る私たち誰にに「安心」「転ばない」「無理しない」暮らしを支えてくれるものだと感じました。
「支援が必要な人に優しい設計は、すべての人にやさしい」――ユニバーサルデザインの考えを感じさせられる製品でした。

製品化が待ち遠しいです!

タイトルとURLをコピーしました